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「これからどう生きるか?」を考えた プログラム参加者インタビュー vol.2

2026/7/30

宮城・仙台 こうめ 佐々木宗治さん 佐々木紗矢香さん

はじめに

大山流域研究所・研究員の小川です。今回はさまざまなプロジェクトでご一緒する機会をいただいているおふたりにコメントをいただきました。
宮城県仙台市内中心部で、昆布や鰹節、煮干しなどからしっかり引いた一番出汁をベースに、身体を癒す滋味を大切に料理を提供する「こうめ」の佐々木宗治(以下宗治)さんと佐々木紗矢香(以下紗矢香)さんです。おふたりは、今年5月の大山流域を身体化するプログラムに初参加しました。昨年8月のプログラムに参加した、同じく宮城県石巻市牡鹿半島の食猟師・小野寺望さんと長年の付き合いのおふたりは、小野寺さんが昨年大山でのプログラムに参加後、興奮状態でお店に来た時のことをよく覚えているそうです。
「何が小野寺さんに起きたんだろう……」。そう思ったと振り返ります。
その後、プログラムのディレクターである秋元大と小川と、東北のリアスの海の流域をリサーチするプロジェクト「山と私を和える」に協力しながら、プログラムに参加をしたいと口にしてくださっていたおふたりが、東北からはるばる車を駆って、山陰まで来てくれました。2泊3日を終えた帰路、熱いメッセージを送ってくれたおふたりの思いをお届けします。


すぐに伝えたい、「みんなに体験してほしい!」

紗矢香 ー 終わってすぐ伝えたい、と思ったのは「とにかくみんなに体験してほしい!」ってことです。いくら話で聞いても、参加しないとわからないですね。
私も宗さん(宗治さん)も、最初は、プログラムの中身が分からなかったから*1、ドキドキしながら向かいました。「どういう心持ちで参加したらいいんだろう」っていう不安も、実際はあったんです。

*1  参加者は事前オンライン説明会があります。こうめさんはお店の営業時間と重なり、参加できなかったため、前情報が他の参加者の方よりも少なかったかもしれません。

宗治 ー たとえばプロジェクトチームでこのプログラムに挑むのも、すごく意味があると思いました。僕ら夫婦みたいにお店を運営している者どおし体験を共有できる関係もいいし、企業単位でもいい。このプログラムを一緒に体験して語り合うっていうのは、本当に大事だと思います。

紗矢香 ー 関わる人みんなが体験しないと、これから一緒にやっていく中で温度差が出るとも思いました。流域の感覚にしても、身体化することについても、理解がないまま始められるものじゃないなって。
だから、小野寺さんが抱いた感覚を私たちも今回共有できたんですよね。大ちゃん(秋元)のディレクターとしての伝え方を通して、「ああやって人を感動させられるんだ」って思いました。

体感と安心感のある場

紗矢香 ー 今回、感動したことが本当にたくさんあって。海に入って仰向けに浮かぶ体験も印象的でした。私は海のある場所で育ってないから、海に恐怖心があったんです。
大ちゃん(秋元)に「力抜いて浮かべ」「耳まで水につけろ」って言われて、「耳に水入ったらどうしよう」と思ったんですけど、「俺を信じろ(笑)」って言われて。
あの体験が本当に大きくて。上か下かも分からなくなるし、「自分どっち向いてるんだろう」っていう感覚になりました。
最初はどうしても力が入っちゃうのですが、背中を一か所だけ支えてくれて、「もっと力抜いて」って。その支えてくれていた手が離れてたことにすら気づかないくらいになって、波と一体になったんです。

宗治 ー 体感と安心感があるからこそ、大山の流域の感覚がすごく残ってるんです。ただ体験するだけだったり、座学だけだったりすると「なるほど」で終わっちゃうんですけど。体験した上で知識が入るとすごく残るんですよね。帰り道もずっとふたりで「これから何をやらなきゃいけないんだろう」って話してました。

紗矢香 ー このプログラムって、答えを出すものじゃないですね。

「距離を言い訳にせず、ダイナミックに動くと変わる!」

宗治 ー いま、仙台でまちづくりのプロジェクトに参画しているんです。でも、2~3年経って少しモチベーションや熱量が停滞気味になることもある。そういう時に大ちゃんがいう「視座を持つ」感覚をチームで持てたら、プロジェクト自体の可能性がもっと広がるんじゃないかって思いました。

紗矢香 ー 体験すると、「そもそも私たちは何を目指してたんだっけ?」っていう原点に立ち返らざるを得なくなるんですよね。
「ハードルを超える」とか、そういう単純な話じゃないんですよね。
もっと大事な何かを共有できる時間。

宗治 ー 今回行ってみて「距離なんて関係ないな」って本当に思いました。東北と大山も、全然つながれる。
「12時間で来られるなら近いよね」って。海流とか、北前船とか、昔の人たちの移動の話もプログラムで大山に滞在する中で聞いたんですが、すごく面白かったです。今よりずっとダイナミックに動いてたんだなって思って。

紗矢香 ー 情報が多いいまの方が、逆に狭く考えがちだったり、動きも小さくなっているのかもしれないですよね。
今回の体験で、「これからどう生きるか」を考えさせられました。
料理を作るだけではなく、人と人を繋いで、こういう体験をもっと広げていきたいって思いました。

画像

「こうめ」
宮城県仙台市青葉区立町26-17小野ビル203
https://www.instagram.com/koume_sendai/
土鍋ご飯付7品(ペアリング付19800円、ノンアルコールペアリング付17600円)
季節の鍋、土鍋ご飯付き10品(ペアリング付27500円、ノンアルコールペアリング付25300円)
*初回予約は食べログから。